宇宙一わかりやすい阿蘇ツーリング解説①
阿蘇ってどこにあんの?
日本のバイクツーリングの聖地ナンバーワンは北海道。
では2位はどこでしょうか。
2位確実とは言いませんが、候補に挙がる可能性が高いのはやはり阿蘇じゃないでしょうか。
よく聞くけど「阿蘇」ってどの辺にあんの?
阿蘇は九州の真ん中あたりにある熊本県、この熊本の北東あたり宮崎・大分と一部接しているあたり一帯を指します。
阿蘇ってどんなところ?
「阿蘇」って言ってもなんか漠然としてるよね。
多くの人がイメージする阿蘇とはこんな感じじゃないでしょうか。
どこまでも広がる草原
しかしながら先に示したように阿蘇も広いので草原もあるし、そうでないところもあります。
平面の地図を見てもどこがどうなっているかピンときません。なので立体の地図を見てみましょう。
これが阿蘇だ!
右側の輪っか部分の周辺一帯が阿蘇です。阿蘇のこの輪っかをカルデラと言います。
「カルデラ」ってたまに聞くよね。
カルデラとは火山活動でできた窪地(くぼち)のことで、スペイン語で鍋を意味します。
阿蘇の場合、この鍋の東西が18km、南北が25kmの長さとなっています。
阿蘇カルデラはその中央を阿蘇五岳(あそごがく)という山々が横切ることで、北と南に分かれており、この北側を阿蘇谷(あそだに)、南側を南郷谷(なんごうだに)と呼びます。
阿蘇には大きな2つの谷があるんだね
また、カルデラを囲む輪っか状の山を外輪山(がいりんざん)と言いますが、阿蘇の場合は北側の外輪山を北外輪(きたがいりん)、南側の外輪山を南外輪(みなみがいりん)と呼びます。
イメージされる草原の中を通る道は大方、北外輪か阿蘇五岳周辺に存在します。
阿蘇で有名な観光スポットの一つ「草千里」と呼ばれる広い草原は阿蘇五岳の真ん中あたりにあります。
南郷谷側にも草原は広く存在しますが、”大きく広がる草原と、その真ん中を長く突っ切る道”というイメージはどちらかというと上記の2つかなと思います(南郷谷も見どころはいっぱいありますが他の機会で)。
草原を通る代表的な道は「ミルクロード」と「やまなみハイウェイ」
阿蘇の草原のなか走りたいなあって思ったらどこ走るの?
阿蘇で草原を走るのであれば候補は「ミルクロード」か「やまなみハイウェイ」でしょう。
だいたいこんな感じ。あくまでイメージだよ。
ちなみにGoogleマップでミルクロードをきれいになぞるとこんな感じ。
うん、やっぱり平面地図に線引いてもいまいちピンとこない。
「ミルクロード」はもともと牛乳搬出をするための道であったことからそう呼ばれており、北外輪の上を通る道です。阿蘇ツーリングで有名な「大観峰」(だいかんぼう)もこの道の途中にあります。
大観峰は阿蘇谷を見晴らし、阿蘇五岳を眺められる絶景スポット。
「やまなみハイウェイ」はミルクロードとつながっていますが、阿蘇から大分に向かう道です。そのまま進めば大分県の湯布院や別府温泉に到着します。
阿蘇の北外輪を右斜め上(北東方向)に突き抜けて大分に至る道ですね。
なんとなくだけど阿蘇がどういう場所か少しイメージがわいたよ
県外からはどうやって阿蘇に向かう?
今度初めて熊本県に行くんだけど、阿蘇へはどうやっていけばいいの?
熊本県外から、高速道路を使って阿蘇を訪れる場合、降りるべきインターチェンジは熊本インターチェンジです。
途中の景観などを考慮せずに単純に阿蘇のカルデラ内部に到達しようとする場合、インターチェンジを降りたところの国道57号線をそのまま東に向かうか、もしくはやや北側を通って北側復旧道路を使って阿蘇に向かうかのどちらかがわかりやすい行き方でしょう。
北側復旧道路はその名の通り平成28(2016)年に起きた熊本地震以後に建設された道路です。快適なんですが途中はトンネルを通るので阿蘇の醍醐味である草原を目にする区間がほとんどありません。
下が57号線、上が復旧道路です。なお道の通り方はだいたいのイメージなんで適当です。
わかりづらいと思いますが、念のためこちらもGoogleマップでそれぞれの道を示しておくと
これが国道57号線経由
こっちが復旧道路経由です。
ちなみにこの2つの道はあくまで阿蘇カルデラ内に到達するわかりやすい方法なので、ドライブやツーリングの道としてはまた別の道を選んだほうがよいかもしれません。
阿蘇は広大で魅力がいっぱい
いかがだったでしょうか。ツーリングではナビを使うことも多いかと思いますが、自分が実際にどの辺を走っているのかイメージするのはなかなか難しいところがあります。
阿蘇の地形全体を最初に把握しておくと、ツーリングの計画も立てやすく、「名勝・阿蘇」を走ったという実感もより強くわきます。
阿蘇には草原以外にもたくさんの魅力があるので、このブログでは今後とも阿蘇のツーリングスポットをどんどん紹介していきたいと思います。
楽しみにしててね!
地形が分かったあとに読むツーリングマップルは面白くてわかりやすい。道はどんどん新しくなるので毎年買いなおしましょう。